LINEはなぜ成功したのか?ビジネスモデルを徹底分析

・LINEが活用される理由とは?

全世界でなんと2億人以上、日本でも5千万人を越えるユーザーが数を誇る「LINE」。
SNSのひとつで、FacebookなどSNSは数多くありますが、日本でもっとも活用されているSNSだといっても過言ではありません。
子どもから大人まで幅広い層に利用されているLINEには、どのような魅力があるのでしょうか。

東日本大震災で、電話など安否確認をする上で重要なライフラインが使えなくなってしまったとき、SNSを通して安否確認ができたことから、インターネットやSNSが大きく見直されました。
それを受けてLINEが開発されましたが、当初は無料通話をメインとしたアプリで、今のようにたくさんのユーザーを獲得することはできなかったそうです。

LINEがブレイクしたのは、意思表示を手軽に楽しく行える「スタンプ機能」が搭載されたことがきっかけ。
その後、電話帳からすぐに友達登録できる機能が搭載され、手軽にいろいろな人とつながることができるようになったことで、爆発的にブレイクしました。

また、LINEを使用することでメールアドレスがいらなくなったという点も、利用者が増えた勝因です。
メールアドレスはスパム防止のため、シンプルなものを使うことができず、長かったり数字をたくさん入れたりして、相手に伝えることが難しいアカウントを取得している人が多いので、連絡先の交換が面倒な面がありました。

しかしLINEであれば、IDや「ふるふる」機能ですぐに相互の登録ができるため、連絡先の交換がしやすく、お年寄りでも扱いやすいことからさらにユーザー数を伸ばすことができたのだと思います。

・LINEの収益とビジネスモデル

ラインの主な収益は「有料スタンプ」です。
一般のユーザーからもスタンプデザインの募集を行い、ユーザーは便利なスタンプを低価格で入手できることから、気兼ねなく購入し、結果的に大きな収益につながっているようです。
そのほか、ゲーム課金や企業公式アカウントとのB2Bを含め、主に2つの収益源から成り立っています。

収益がスタンプ収入に偏りがちであることを受けて、LINEは今後ビジネスモデルをプラットホーム化することを発表しています。
現在も提供されているゲームや占いなどのコンテンツを充実させ、偏りのない収益を得られるよう尽力していくのがLINEの今後の課題ですが、LINEにおけるトラブルを回避するべく対応していくことも今後の課題といえるでしょう。

そのほか、今後LINEを通して物販を行なうことも検討しているそうで、一度登録したユーザーはLINEをSNSやコミュニケーションツールのメインとして使用している人が多いので、安定した利用者を獲得できるのではないかと考えられています。