自分のアイディアに漏れがないか確認できるMECEとは?

漏れや重複を見つける

アイディアを考えるときに、重複している部分や抜けている部分があることもあります。
そんな漏れや抜けを、できる限り少なくしようというのがMECEです。
これはフレームワークというよりは、どちらかと言えば考え方という側面が強いです。
お互いという意味のMutually、重複しないという意味のExclusive、全体という意味のCollectively、漏れがないという意味のExhaustiveの4つの単語からできており、それぞれの頭文字を取っています。

例えば自社の売り上げについて考えるときに、以下のように要素を書き出していきます。

・商品の質
・ターゲット
・単価
・流入数

このようにいくつも書き出しますが、売り上げに関係するものを思いつく限り書くだけでは、漏れや重複が起こってしまいます。
さらには売り上げに関する事と言えば、商品や顧客のみならず、天候なども影響します。
そのような要因を考えると、要素が広い範囲になってしまい、自社の売り上げに関する問題が不明確になっていきます。
そこで売り上げ改善のために必要な要素は何かと考えるのが、MECEです。

要素を考えるときに漏れがあれば大切な要因を見落としてしまうかもしれません。
また、重複があれば効率を悪くしてしまい、このように判断を間違うと、自社の資源の使用効率を悪くしてしまいます。

MECEの使い方

慣れていない間は、漏れや重複があるのかどうかは、判断するのが難しいです。
そこで一般的に定義されているフレームワークを使うのが良く、ビジネス関連のフレームワークを使うと、考えやすいです。

いくつも使えるフレームワークはありますが、その中では対象を間違えないようにします。
例えば男女では顧客としても似た部分が多いですが、男性と主婦となると、この両者を顧客として見ると、同じ対象とひとくくりには出来ません。
要因として違う対象を同じとしてみると、そこには重複や漏れが発生します。

また逆のことも当てはまり、違う要因でありながら、同じとして混同させるのも、同じく重複や漏れが起きます。
特にMECEでは、その分析の中で混同させることはよくある間違えなので、気をつけないとなりません。

MECEを使えるようになるには、この手順で行ないなさいという決まりはありません。
そのために、まずは分析するために、ビジネスフレームワークを勉強しないとなりません。
フレームワークは単純に覚えて意味を知るだけでなく、分析してみて使い方を覚えないとなりません。
また実際に試してみたフレームワークは、同僚や上司などに見てもらい、正しく使えているかの確認作業も必要です。
ただ1回使っただけでは完全に覚えて正しく使うのは難しいので、何度も繰り返し使って覚えないとなりません。