グーグルのビジネスモデルについて

・「あいまい検索」から一気に加速した「Google」

Googleは検索サイトとしてかなり前に登場し、それまで検索サイトというとYahooというイメージを払拭しました。
Googleが展開されたばかりのころにネットユーザーが画期的だと感じたのは、「あいまい検索」が可能となったこと。

一つのキーワードを入力したけれど、それに付随する情報をできるだけ多く入手したいとうとき、Yahooなどの検索サイトでは難しく、形を変えていろいろな検索をして情報収集しなければなりませんでした。
しかしGoogleは、キーワードを入れるとそれに関連する検索結果が一度に表示され、その中から欲しい情報を見つけることができるという、機能性の高い検索技術を持っていたことが一気にユーザーを獲得した勝因ではないかと思います。

その後無料メールアドレスの発行や、クラウドサービスなどの提供を行なうことでビジネスユースとしても活用され、現在はスマホアプリも充実していることから、1日のうちにGoogleの提供するサービスを使わない日はないのでは、というほどに浸透しています。

・広告収入と自由な発想が生まれる環境が成功の鍵?

Googleの主な収益源は広告収入です。
今でこそ同様のシステムを導入している企業が出てきていますが、検索結果とリンクした内容の広告が表示される「Google AdSense」は、当時実に画期的でした。

クライアント企業などの広告主による広告もユーザーが目につきやすい場所に配置され、その技術は実にきめ細やかで、広告としての機能をしっかり発揮しています。
現在もGoogle AdSenseは重要な収益源として活躍していて、Googleの収益の9割以上はGoogle AdSenseによるものです。

また、Googleの特筆すべき点は、時代の変化を敏感に察知し、それに素早く対応するという点ではないかと思われます。
世界ナンバーワンとなった「YouTube」を買収し、動画と連動した広告を配信するようなシステムを導入したり、スマホが主流になればシェアの高いアプリを開発するという、そのフットワークの軽さはほかの企業が真似できない点のひとつです。

こうした時代の流れに敏感に対応できるのは、Googleの自由な社風が影響しているのではないかといわれています。
社員がいきいきと働けることで、自由な発想が生まれ、それが結果として新しく創造的なGoogleのコンテンツやアイディアにつながっていくという考え方です。

もちろんGoogleで働く社員は優秀な人材が多いということも事実ですが、優秀な人材が集まる魅力的な会社だからこそ、インターネット業界の先端を行く企業に成長していくことができるのでしょう。