マーケティング活動に効果的なパーセプションマップとは?

パーセプションマップの概要と特徴

パーセプションマップは、市場調査フレームワークの一つで、自社が市場の中でどんな立ち位置にあるのかを客観的に分析するためのものです。
自社ブランドがどのくらいの認知度を持っているのか、どのくらいの信頼度を得ているのかは、自分たちと消費者の間で乖離が生じることがあります。
そこで、パーセプションマップは消費者が実際にどんな目で見ているのかを確認できます。

パーセプションマップは通常2つの線もしくは軸によって構成されています。
2つの軸は市場における重要な特性を示しており、たとえば一つの軸は競合他社と比較した価格帯を、もう一つは独自性の高さを示します。
こうすることで、ブランドの強みや差別化の度合いを知ることができるわけです。

パーセプションマップを使うメリット

パーセプションマップを使用することで、自社スタッフが考えているポジションと実際に購入する消費者の視点とのギャップを確認できます。
これにより、客観的な改善点の洗い出しや、次にすべき課題が見えてくるはずです。
同時にマーケットにおけるライバルとの違いと、その差の大きさについても確認できるというメリットもあります。
どの業界でも他社との差別化を図る必要がありますが、パーセプションマップを使うことで現状を知ることができるというわけです。

また、パーセプションマップを使うことで長期的な戦略もしくはコンセプト策定に役立てられるのもメリットです。
大まかな市場の流れや自社の位置が分かりますので、どんな方向性を取り上位を目指すかを決めやすくなるのです。

パーセプションマップの使い方

まず、軸となる特性もしくはパラメーターを決める必要があります。
市場や販売している製品に最も適した要素を選ばなくてはいけません。
たとえば、デザインと機能、価格と商品バリエーション、品質と値段といった特性を選択できるでしょう。

その上で競合分析を実施します。
このためには、自社と市場が被る競合をピックアップする必要がありますが、選択肢は多い方が良いので10社以上は挙げられるようにしましょう。
自社サービスの特性を理解して、自社と類似しているサービスを展開しているかどうかで判断することが重要です。

そして、複数の競合について上記の特性に基づいてマップの中に配置し、最後に自社のポジションをマップ上に配置します。
自社の配置を最後にすることで、客観的な分析ができますし、他社との比較における立ち位置を明確にできるでしょう。

こうした配置作業が完了したら、分析を行います。
ビジネスモデルが他社と近過ぎないか、市場の中で隙間となっている部分がないかを見ます。
これにより、市場における優位性を高められるポジションを発見できるでしょう。