社会問題にも”レジャー・サービス”

2015年の釘打ち規制による影響

日本国内にあるもっとも手軽なレジャー施設といえばパチンコ店です。

そもそもパチンコという遊戯が日本で始まったのは1930年のことで、以後85年以上にもわたり全国全ての都市にくまなく出店するほどの巨大な業種にまで発達していきました。

しかしその一方で年々導入される新台の射幸性は高くなっていくという問題も起こり、現在では「ギャンブル依存症」という深刻な社会問題のもととも言われています。

特に大きな変革期となったと言えるのが2015年11月からのパチンコ規制です。

これは別名「釘打ち規制」とも言われるもので、メーカーから入荷されたパチンコ台を店舗に置くときに釘の位置を調整してはいけないとしています。

この規制の直接的な引き金になったと言われているのが「ミリオンゴッド」という台で、こちらは当たる確立は相当に低いのですが一回あたると10万円以上が出玉になるといった非常に射幸性が高い機種として有名になりました。

この機種はあまりにも極端だったということで現在では撤廃されることになり、さらに以後新しくリリースされる台においてはあまりにも射幸性の高いものは厳しくマークされるということになりました。

今後のパチンコ業界のビジネスモデルとは

パチンコ業界は全国津々浦々まで拡散していますが、これは地域を選ばずどこでも収益性の高いビジネスモデルとして確立していたからです。

釘打ち問題にしても、メーカーから購入した新台をそのまま店に並べるよりも入りにくくなるようにちょっと工夫をすることで一気に購入分の代金を回収することができるということがパチンコ業界での常識となっていたということもあります。

日本経済が不景気と言われているここ数十年の間も堅調に業績を伸ばし続けてきた稀有な業界こそがパチンコ業界であり、今後もずっとこの傾向は変わらないとも思われてきました。

しかし今回の大きな規制により旧来までのような出にくい台を多く出すというビジネスモデルは通用しなくなってしまい、新たな集客方法をそれぞれの店舗で考えていかなくてはならないという状況に陥りました。

ちょっとうがった見方をすれば、堅調に見えたパチンコ業界にも勢いに陰りが見え始めてきたがために、政府から規制をかけられるような弱みを作ってしまうことになったのかもしれません。

既に各地にある大型店も少しずつ閉店数を増やしてきています。

今後は家族で来れるアミューズメント化

大きな規制をかけられるようになる前からいくつかのパチンコ店で行われてきたのが「1円パチンコ」と言われるような少額でも楽しむことができる台の設置です。

またパチンコ店では当然のようになっている喫煙も場所を分けて分煙スペースを設けたり、ファストフード店を併設したりといったように家族連れでも入りやすいお店づくりへとシフトをしてきています。

パチンコ人口が減る一方で、ゲームセンターのようにギャンブル性が低く遊べる場所の人気は増えてきています。

今後はギャンブル性を抑えめにして、健全に遊ぶことができる総合施設としてのビジネスモデルが構築されていくことと思います。