増え続けるリサイクルショップ
ここ近年で急激に業績を伸ばしてきたビジネスモデルの代表的存在が「リサイクルショップ」です。
リサイクルショップは以前から「質屋」として同様の業務が行われてきた業態ですが、ここ近年のエコブームや低価格志向を受ける形で一気に業務が拡大してきました。
従来までの質屋の場合、持っている品物を売りに出すとしてもそれはあくまでもあとから買い戻すということを前提にしており、買い取りをしたあとに「質札」という書類を受け取ってお金が用意できてから受け取りに行くという方法になっていました。
しかし現在のビジネスモデルとなっている「リサイクルショップ」はそうしたあとからの買い戻しは全く想定せずに、一旦売却されたものは完全に元の持ち主の所有から離れて、新たに値段をつけて販売されるということとなっています。
こうした買い取りとリサイクルのサービスが爆発的に発展したきっかけはやはり「ブックオフ」などの本やCDといった持ち運びがしやすく再販の手間がかからない大手企業の存在が大きいと言えます。
現在ではCDや本といった小物だけでなく、洋服、家電製品、服飾品、家具などかなり幅広いジャンルの品物がリサイクル品として取り扱われるようになっています。
バイクなどの乗り物もリサイクルの時代
年々広がっているリサイクル業界ですが、今ではかなり大きな品物も対象にされるようになりました。
中でも注目なのがバイクの買い取りとリサイクルのサービスです。
自動二輪車は所有をするためには所轄の陸運局に登録をしなければならないこととなっており、所有しているだけで税金の対象になったり大型のものになると車検を定期的に行わなくてはならないなど多くの規制があります。
つまり本やCDのようにいらなくなったからといってすぐに手放したりどこかに捨ててきたりということができないのです。
そのため自分が所有しているバイクを手放すときには面倒な事務的作業が発生するので手軽に売却などができないという状態があったのですが、ここ最近ではそうした手続きを代行しつつ高値で買い取りをしてくれるというサービスが登場してきています。
こうした買い取りサービスの大きな特徴は、中古車のように買い取った車体を再び販売することを前提にしているわけではなく、事故や故障により動かすことができなくなったものも買い取り対象にしているということです。
買い取りサービスでは再販の他に分解してパーツで販売したり海外に輸出をしたりといったようないくつかの処理方法をネットワークで持っているため、幅広くリサイクルに対応をすることができるビジネスモデルが構築されています。
買い取りを依頼する側にとっても高値の払い戻しがあるという大きなメリットがあるだけでなく、リサイクルをすることでエコに役立つということも便利な点です。
個人間でも不要品取引が活発になっています
買い取りと再販はネットで手軽に取引ができるようになったことで、個人間でも頻繁に行われています。
さすがに車やバイクといった手続きが必要な品物については個人で扱う人は少ないようですが、洋服やアクセサリーといった品物はフリマアプリなどを使って簡単に売却先を探せるようになっています。
ここ数年で増えているのがそうした個人間の買い取りと再販を後押しするアプリ開発業で、登録をしたユーザーのお互いの個人情報を漏らすことなく安全な取引ができる仲介役としてサービス展開をしています。