VRを使った研修システム

VRを使った仮想研修体験

VRを利用できるのはゲームやエンターテイメントの世界だけだと思っていませんか?
いまやVR、いわゆるバーチャルリアリティは仕事の現場でも活用されはじめています。
VRで収益を上げると業界で注目を集めているのが「職域トレーニング」の市場です。
これは職場の雰囲気や実務作業を、バーチャルリアリティシステムを使って研修体験するというものです。

深刻な人材不足が社会問題となっている現代において、新人研修や既存スタッフの技術向上に役立つと各方面が大きな期待を寄せています。
特にVRテクノロジーを使った仮想研修システムのニーズが高いと言われるのが、医療・介護の分野です。

手術室と同じ体験ができる医療研修VR

医療業界向けに開発された医療研修VRで知られる株式会社ジョリーグッドでは、スタッフ研修用VRシステムを医療はもちろん介護福祉、障害者施設向けに販売しています。
このVRシステムでは、執刀医、器械出しを担当する看護師といったスタッフ目線で、まるで手術室で手術をしているかのようなバーチャル体験が可能です。

医療研修VRは、全国の医療機関をはじめ、医療機器メーカーなどでぞくぞくと導入されており、配信サービスによって医療の現場だけではなく、離れた場所の医療関係者にも利用できるようになっています。
手術室内に設置された360度カメラを使い、執刀医や手術スタッフの目線からの画像を通してバーチャルリアリティを体験できます。

介護業界で活躍が期待できる研修VRケアブル

介護の現場で実際に起こるバーチャルな疑似体験を可能にしたのが、介護業界向けに開発された研修VRシステム「ケアブル」です。
人材不足と言われる介護施設の新人スタッフを養成する研修VRコンテンツとして期待されています。
特に、現実では体験することができない、介護される側の視点から見て体験することができることが大きな特徴と言えるでしょう。

帰宅願望や入浴拒否のケースなど現場で起こりうるシーンを再現、VRのゴーグルを装着することで認知症対応のコミュニケーションを体感できます。
VR体験を繰り返しすることで、介護スタッフとしてするべき適切な対応と認知症への理解を培うことに繋がります。
他にも、ケアブルは自習用にも対応しており、講師は複数の受講者のVRを一括操作ができるうえ、研修中の視点解析を通して受講者の理解度を数値化することも可能です。

介護の現場では、心肺停止や転倒による出血、ウイルス感染による嘔吐など、突発的なトラブルが頻発します。
VR研修で疑似体験をしておけば、いざ現実に起きたときにも冷静に対応できる技術やメンタルを育てることができるのです。