医療コンサルタントとは

医療コンサルタントという職業

医療コンサルタントには2種類あり、医療機関に携わるコンサルティングと、医薬品・医療機器メーカーなどの民間企業において行うコンサルティング業務があります。
どちらを選ぶかによって仕事内容や進行方法が違ってきます。

医療機関におけるコンサルティングでは、複数のクライアントを同時進行で掛け持ち、クライアント先に出向くのはひと月あたり2~3回程度です。
200~300床以上ある病院が対象の場合は、全国各地にあるクライアント先を巡ることもあり、全国出張も増える傾向があります。
医薬品や医療機器メーカーでのコンサルティングでは、民間企業への対応と同様に1クライアントのために数ヶ月単位を費やすことになります。

医療コンサルタントの給与・年収

病院や介護施設の事業者対象のコンサルティングファームは、国内コンサルティングファーム所属が多い傾向にあります。
またメーカーと比べて病院や介護施設は収益が低いため、若干給与水準が低いと言われています。
役職別の給与目安はアナリストで400万~600万円前後、コンサルタントの場合は600万~800万円です。
マネージャー・シニアマネージャークラスになると800万~1,200万円となり、ディレクターやパートナークラスでは1,200万~2,000万円以上となります。

製薬会社、医療機器メーカー向けのコンサルティングの場合、雇い主に外資系コンサルティングファームが多いため、給与水準が高いと言われています。
役職別に見てみると、アナリスト・アソシエイトなら500~800万円、コンサルタント・シニアコンサルタントなら800~1,300万円前後です。
もっと階級が上がるとマネージャーやシニアマネージャーの場合で1,200万~2,000万円くらい、ディレクター・パートナークラスでは2,000万~3,000万円以上が給与目安と考えられます。

医療コンサルタントになるには?

医療コンサルタントとして活躍している人には、医師や看護師、薬剤師などの医療業界経験者、ITや経営、人事などのコンサルティング経験者出身が多い傾向にあります。
医療業界またはコンサルティング業界でのバックグラウンドがある、または医療業界に興味がある、コンサルタント適正がある人が向いています。
医療業界出身者では診療情報管理士、MR、医事、ほか医療機器メーカーの営業経験者も転職の際有利です。

民間企業出身の場合、経営・事業企画、マーケティング、営業、財務経理を担当していた人も医療コンサルタントに必要となるスキルがあると考えられます。
つまりコンサルティング経験や企画業務経験、データ分析力、課題解決を行った実績、医療分野の業務知識、医薬品・機器についての知識を持っている人材が求められているということです。