自社独自の競争能力
コア・コンピタンスとは、自社にしかない他社ではマネできない独自の能力であり、その技術と知識を組み合わせて構築します。
優位性を確保するための必須のこととなるので、経営戦略では欠かせない要素です。
コア・コンピタンスとして有名なのは、ホンダのエンジンなどがありますが、技術のみならず、組織や人材も当てはまります。
例えば、人材技術であれば、デルのデルモデルがあります。
ただ独自の技術であっても、特定のことにしか利用できないとなると、それは当てはまりません。
その他の事業にも使える応用力を持っていることが必要であり、それによって幅広く活用して展開できます。
他社で真似しにくく、広く展開できれば、今の事業のみならず、将来的な事業にも使えるのです。
また真似しにくいということは、コピーされにくいということであり、劣化製品やサービスを出されるのを防ぐ役割もあります。
分析の行い方
コア・コンピタンスを見つけるには、まずは自社の強みを探していきます。
その強みをより発展して応用することで、独自技術へと昇華していきます。
1、強みを把握
まずは他社よりも優れているものを書き出して明確にします。
表を作成し、項目ごとに、自社と他社での比較を行なうと、分析しやすく、強みも見つかりやすいです。
2、コア・コンピタンスになるか判定
表を元にして、独自の技術となり、強みになるか判定します。
ただ漠然と考えてもわからないので、以下に当てはまりかどうかで考えます。
・他社で簡単に真似できない事か
・多くの分野や製品で応用できるか
・他の方法に置き換えることが難しいか
・希少価値のある事か
・長期にわたり優位性を保てる事か
このような事に当てはめて考えます。
つまりこれらに当てはまれば独自技術となりますが、逆に考えてそれに当てはまれば、コア・コンピタンスにならないとも言えます。
そしてコア・コンピタンスとして抽出した技術も、再度他社と比較し、どれぐらい独自性があるか確認します。
これも表で自社と他社を比べて、具体的に書いて比べるとわかりやすいです。
3、明確にする
判明したコア・コンピタンスを、ビジネスでどのように使うか、明確にします。
・ターゲットの顧客と市場
・顧客価値
これら2つを明確にして、さらに独自技術は、ビジネスで優位に使うにはどれぐらい高めればよいか、その方法も同時に検討します。
それぞれの分析の過程で、表にして比較する場合は、数値を用いると比較しやすいです。
どうしても言葉で比較すると不明瞭な部分が出ますが、数値であれば明確にわかります。
数値にする方法としては、商品数、販売数、特許数、開発費など費用関係を元に数値にするとわかりやすいです。
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