アイデア出しや目標設定にはマンダラート

マンダラートの概要と特徴

フレームワークは、その目的や機能によってさまざまなものがありますが、「マンダラート」は特にアイディアの発想と具現化に役立つものです。
効率よくアイディアを出していくことができ、スピーディーに使えるアイディアを選んでいけるのが特徴となっています。
このマンダラートはマンダラチャートとも呼ばれることがあり、ビジネスの現場だけでなく、スポーツトレーニングや人生設計といった幅広いシーンで用いられています。

マンダラートの基本構造は、縦3マス×横3マスの合計9つのマスを用いた表です。
9つのマスの中央に、アイディアの中心テーマや将来的に達成した目標などを記入します。
そして、その周りにテーマから浮かんでくるアイディアや、関係する短期目標、しなければならないことなどを書いていきます。
こうすることで、少なくても8つの枠が埋まっていき、連想的にアイディアが出てきます。
この表の見た目が仏教絵画の一つのスタイルである曼荼羅に似ていることから、こうしたフレームワークの名前が付けられています。

マンダラートのメリット

このマンダラートを使うメリットとしては、まず浮かぶアイディアの数が多くなるということです。
とにかく8つのマスを埋める必要がありますので、連想をしてアイディアを出さないといけません。
そのため、普通に考えていたのでは生まれない意外性のある考えが出てくることがあるのです。

一つのテーマに対して繰り返しマンダラートによる作業を行うことで、明確化ができるのもメリットです。
抽象的な考えが出てきた場合、その考えを別枠でマンダラートにすることで、より具体化できます。
こうしてそれぞれの考えを深く掘り下げていき、より明確なアイディアや文字化ができるわけです。

さらに、目標設定においても有効活用できるのもメリットです。
目標を実現するまでにすべきことを表の中に埋めていくことで、現在の自分から達成時に至るまでのプロセスを思い浮かべることができ、具体的な行動に出る助けとなります。

マンダラートの使い方について

まず9つのマスの中央に最終的に達成した目標や中心となるテーマを記入し、残りの8つのマスに思いつくままアイディアや行動を記入します。
その後、8つのマスに書いた内容を一つずつ別のマンダラートの中心マスにし、そこからさらに深堀をするために残りのマスを書き出します。

マンダラートを埋めるにあたっては、突拍子もない考えであっても、とりあえずはマスを埋めることが重要です。
不明確な内容が出たら、それを具体化するために別のマンダラートを作るという流れを取ることができますので、まずは明確な最終目標を決めましょう。