売上を上げるための原則

売上を上げるための方法とは

会社経営においては利益を上げるということが一番の命題となります。

会計上の利益を上げるための方法としては「売上を上げる」ことと「経費を下げる」ということの2つがあります。

しかし上場企業など会計内容を広く公開しなければいけない企業の場合、見た目として売上が全く上がっていないというのは印象が悪く、経営に不安を持たれてしまうことも考えられます。

内部の業務改善を行っていくら経費を下げることができたとしてもそこにはどうしても限界がありますので、安定的に業務を継続していくためには必ず売上を上げるための戦略をとっていくことが必要になります。

売上を上げる方法にもいくつかの種類があり、どういった方向で運営していくかによって実際の業務内容が大きく変わってきます。

最も大きな戦略的な違いとなるのが「新規顧客を増やす」ことと「リピーターを増やす」ということの2つです。

ただしこの2つはどちらか一つにだけ注力していてはダメで、どちらに主軸を置くかということは決めつつも両方を同時並行して行っていくことが求められます。

他にも売上を上げる方法としては「客単価を上げる」ということなどがありますが、基本的には上記2つが基本となります。

新規顧客を増やすためには

新規顧客の獲得は全ての業界に通じる大きな課題です。

これまで急成長をしてきた会社に必ず共通しているのが、新たにそのサービスを利用する顧客が急増したということを経験していることです。

わかりやすく例えるなら、とある街の飲食店がある日テレビの取材を受けたことで一気に来店数が増えたというような場合です。

それまで一日あたりの客数が20人程度だったお店に毎日100人の客が来るようになれば単純計算で売上は5倍になります。

新規顧客を増やすもっとも効果的な方法は「宣伝」です。

ただしやたらに数だけ多く宣伝を流しても、それを欲しいと思う人に届けることができなければ顧客を増やすことはできません。

美容クリームを販売するならお肌が気になる女性に、使いやすい文房具を販売するなら学生に、といったようにそれぞれのメインターゲットになる客層を絞ってそれに合わせた宣伝方法を考えていきます。

またお店でサービスや飲食を提供する場合などには、「お友達紹介制度」のように新しいお客さんを紹介してもらうことで何らかのサービスをつけるということも効果的な方法になります。

特に女性客が多いお店では口コミは重要な宣伝方法なので、いかに多くネットワークに情報を乗せてもらえるかという戦略が必要になります。

売上を上げるよりも維持する方が難しい

売上を上げるための新規獲得方法を紹介しましたが、実は新規顧客を一時的に増やすことはそれほど難しくありません。

というのもとにかくお金を出して一番目立つ方法で広告を出してもらえばそれだけで十分に効果があるからです。

テレビCMや新聞広告などは1回あたりの広告料金は数百万円にもなりますが、1回だけでも知名度を高めるためには絶大な効果があります。

しかしそうしてお客を増やしても、そのうちリピーターになってくれる人ができなければ売上は一気にガタ落ちしてしまいます。

下手をしたら広告にかけた費用の元手がとれないうちに客足が途絶えてしまうということもありえます。

新規で顧客を増やすなら、もう一度来てもらえるようにしっかり業務の内実を整えるということが必要になります。