メルカリが取り入れたビジネスモデルとは?

フリマアプリ業界ナンバーワンであるメルカリのマッチング型事業

スマートフォンの普及とともに爆発的にユーザー数が増えたサービスと言えばなんと言っても「フリマ」でしょう。
フリマアプリを使用することにより、個人間で簡単に物品の売買をすることができるようになり、現在も非常に数多くのユーザーが取引をしています。

しかしフリマアプリの黎明期においては雨後の筍のごとく数多くのサービスが登場していたものの、サービスが登場してから約6年が経過している現在まで生き残ることができているものはほとんどなく、撤退ラッシュがここ最近起こっています。

その半面でどんどんシェアを伸ばしているのが「メルカリ」で、現状では実質的に「フリマアプリ=メルカリ」と言ってもよいほどの一強状態が出来上がっています。

まずメルカリというサービスについて概要を説明すると、創業は2013年で当時は株式会社コウゾウという名称でスタートしています。
フリマアプリをリリースしたのは2013年7月からで、そのアプリの名称が世間的に広く定着したことから社名も「メルカリ」と変更して現在まで運営が続けられています。

創業初年度よりアプリは100万ダウンロードを記録しており、米国に支社を出したり子会社を作ったりと手広く事業を拡大するに至っています。

メルカリというアプリの特徴は、初心者でも簡単に利用できる使いやすいフォーマットです。
実際にメルカリを利用してみるとその利用者層の年齢が低いことに気が付きますが、未成年が排斥されがちなWebサービスにおいて逆に積極的に若者層を呼び込むことが一つのビジネスモデルになっています。

メルカリやその他のフリマアプリのサービス内容は普通のショッピングとは異なり、人と人をマッチングさせるということです。
全く知らない人同士が商売を成立させるための仲介役ということになりますが、ただそのための場を提供するだけではなく信頼性の高い運営をすることにより購入者がまるで巨大なショッピングモールを利用しているかのような感覚を得られます。

簡単かつ手軽に始められる、年齢制限の縛りが緩い

メルカリがここまで世間に受け入れられた原因はやはりその参入障壁の低さにあります。
フリマアプリはマッチング事業であることから、そもそもユーザー数が少ないところでは事業を成り立たせることができません。

そこでメルカリはあえて年齢制限の縛りをゆるく設定しとにかくそこに行けば人がたくさんいるという状況を作り出したというところにポイントがあります。

年齢制限を低くすることで当然生じるリスクについてはシステムを確実に構築することで安心感を与えるようにしており、初めての人でも気軽に利用できるUIを導入するなどとにかく新規に優しいシステム設計をしています。