俺のフレンチのビジネスモデルの秘密とは?

複数の飲食店チェーンを運営する「俺のフレンチ」の手法とは

「俺のフレンチ」は「俺の株式会社」が運営する現在日本各地にチェーン展開する飲食店の一つです。
設立は2012年と比較的新しいのですが、独特のシステムが非常に人気が高く、現在も順調に他店舗で売上を伸ばしている勢いのある企業です。

「俺の」というお店はフレンチの他に「俺のイタリアン」や「俺のGrill&Bakery」「俺のBakery&Café」など複数展開しており、本社とは関係ない名前だけを真似したお店まで登場するまでになっています。

他社に模倣されるほど「俺の」という飲食店ブランドは確立されており、どのお店でも基本的な経営方針のもとに運営が行われています。
驚くのが「俺のフレンチ」をはじめとする店舗にはいつも長い行列ができているということで、中にはその行列が近隣からクレームを受けてしまったことで撤退をしてしまったお店もあります。

現在ではお店では事前に予約をすることができる独自のシステムを導入していることから、わざわざ長い時間をかけて行列に並ばなくても入れるようになっています。

お店のシステムとしてはまず入店をするときには必ず一人ワンドリンクのオーダーをすることになっており、更に席料としてお通し代300円が必ず請求されます。
人気の理由となっているのはまず一般席には椅子がなく立ったまま自由に注文ができるということです。

お店では小品から自由に注文をすることができ、細かく料理を注文していくことで数多くの品目を食べることができるというところに特徴があります。

ちなみにフレンチのお店となっていますが、普通のフランス料理店と違って服装は自由ですし、食べるときもうるさくテーブルマナーを注意されることもなくお箸を使って好きなように食べていくことができます。

何よりも驚くのがかなりの高級食材を使っているはずなのに圧倒的に価格が安いということで、かしこまった食事ではなくとにかくカジュアルにフランス料理を食べたいという人に大変おすすめです。

客の回転数、価格を下げて集客を狙う

「俺の~」のお店で共通しているのが価格破壊と言ってもよいほどの安さですが、これは飲食店の常識を覆えす原価率60~90%という価格設定によるものです。

普通飲食店の原価率は約18%が平均とされているのと比べると、ほとんど食材の仕入れ値と変わらない価格で提供していると言ってもよいほどです。

「俺のフレンチ」では価格を下げることと同時に回転数を上げるということに経営方針を注力しており、一日3回転以上をする店舗が通常となっています。

価格を下げることでより集客を行い、そこから着実な利益につなげていくという明確な経営方針が取られているということが大きな特徴です。