未来食堂が行ったビジネスモデルとは?

従来の店舗運営のしくみを覆す「未来食堂」の経営システムの特徴

「未来食堂」は東京都千代田区一橋にある、非常に独特のシステムをしているところが特徴の飲食店です。
最寄り駅はJR神保町で周辺は数多くのオフィスビルが立ち並ぶビジネス街であるということで、オープン当初から導入しているシステムの珍しさがかなり注目を受けていました。

オープンしたのは2015年のことで、当初よりその経営システムについて積極的な広報活動がされており現在も公式サイトから事業計画や実際のリソース管理について詳しく調べることができるようになっています。

度々メディアで紹介をされており、一時期のブームは去ったものの現在まで新しいサービスを随時導入しつつ新しい経営方法が行われてきています。

まず未来食堂の飲食システムについて詳しく説明をしていくと、お店で提供されているメニューは基本的に「日替わり」の一種類のみです。
このメニューは週の終わりに訪れたお客さんとスタッフが話し合って次週の内容を決めるという方針となっており、毎日異なる食事が提供されます。

「日替わり定食」はごはんおかわり自由で900円均一となっており、さらに毎日先着一名に限り早いもの勝ちで500円で食事をすることができるようになっています。

日替わり定食の他に食事以外にお茶を楽しめる喫茶メニューやお酒などを注文することもできますが、共通しているのは特定のメニューがあるというわけではなくその日やその時期に提供することができるものから選ぶということです。

実際にお店を訪れたときの注文方法としては、席についてからまずいくつかある定食の中から好きなものを選び、さらにその日に提供される食材を「あつらえ」として選ぶようにします。

この時に独特なのがすでにメニューとなっているものから「あつらえ」を選ぶのではなくその日に自分が食べたい食材を2つから選んでスタッフに自由に料理をしてもらうという形式になっていることです。

3つのルール、やるべきことを明確にする

一見すると自由度が高すぎるシステムであることから効率が悪いように思えますが、実際にはプロの企業コンサルタントも驚くような効率的なビジネス手法が導入されています。

「未来食堂」が行っている3つのルールとして「当たり前よりも効率性を重視する」「やらなくてはならないことの質を変える」「やる量ではなく時間を決める」という事が挙げられます。

これらは仕事をしていくときに共通する項目ですが、なかなか実践できている企業が少ないのが現状です。
未来食堂でそうした徹底的なビジネス思考を実践することができているのは、お店の規模が小さいこともありますが常に現状通りではなくよりよい環境を実現しようという意識があるからと言えます。