自社のポジションを把握できるポジショニングマップとは?

ポジショニングマップとは

自社が市場においてどういった位置づけにあるかということを分析するために用いられるのが「ポジショニングマップ」です。

ポジショニングマップは、縦軸と横軸をつけその中に自社および競合他社の現状を表記していくということで作成をします。
このポジショニングマップを行うことで自社が置かれている業界内での立ち位置を明確にすることができるので、今後どういった対策をしていくことで他社より有利なポジションをとることができるかを分析していけます。

ポジショニングマップはただ漠然と業界内での力関係を示すということだけではなく、より積極的に活かすために自社が強みを持っている部分に焦点をあてていくということがポイントになります。

逆に言えば、現在自社が有利な立場にいるジャンルにおいて他社はどういった位置にいるかということを分析していくことでどの部分を伸ばしていけば優位性を保つことができるかということにつながっていきます。

作成時の縦軸と横軸の作り方は一律なものではなく、それぞれの業界内の実情に従って行います。
作成性はビジネス書や各種サイトで多く紹介されているのですが、基本的な作り方としては「価格」と「自社が最も得意としている分野」の2つを軸にするのがおすすめとなります。

例えば服飾メーカーであれば「価格」を縦軸に置きつつ、横軸に「シック」と「カジュアル」といったことを置きます。
この時、自社の強みが「安価かつシックな装いができる」ということであるときに、周辺のメーカーやブランドがどういった路線でどのくらいの価格帯の商品をメインにしているかにより競合する可能性を探っていけます。

服飾の場合は「シック」や「カジュアル」といった項目が出てきますが、これが家電メーカーなどになると「一人暮らし用」と「大家族用」といったようにそれぞれの製品に応じた項目が生じてきます。

作成するうえでのポイント

ポジショニングマップを作成していくときに最も重要になるのが自社の強みをどこに持っていくかということです。

どのようなジャンルであっても顧客が気にするのはコストパフォマンス部分なので、自社が扱う平均価格帯に対して他社が優位に立っていないかということを冷静に分析していくことが大切です。

ただポジショニングマップは具体的な数値をもとに行うというよりはイメージや市場のシェアをもとに算出していくものですのでまずは業界内における自社のイメージがどのようなものであるかということを冷静に分析していく必要があります。

データを作成するためには、Web分析を行うとともにアンケートなどを随時開催して顧客の声を聞くようにするというのが一般的です。