思考整理に役立つロジックツリーとは?

ロジックツリーのしくみと作り方

比較的古くから存在している思考方法として「ロジックツリー」というものがあります。
「ロジックツリー」はその名前の通りツリー状の図を使って現在起こっている問題の解決をはかっていくことをさします。

業務に限らず何か問題が発生したときには解決をしていくために現状把握と行うべき手段とを分析する必要があります。
このときに起こっている問題を可視化することができるのがロジックツリーという方法です。

ロジックツリーには3つの主類があり、それぞれ「Why(原因追求)」「How(問題解決)」「What(要素分解)」となっています。
まず「Why(原因追求)」においては、現在直面している問題につき、その原因として考えることができることをすべて書き出していきます。

次の「How(問題解決)」は「Why」で挙げられた問題の原因をもとに、一つずつ解決をするための方法を考えていくようにします。
問題解決をしていくときには必ず重要度や優先順位をつけるようにし、まずどこから手を付けるべきかということを考えながら実際の解決手段にあたっていきます。

最後の「Why(要素分解)」は、現在提供している製品やサービスにつきそれを構成している要素を挙げて実際の構造を把握できるようにします。

ロジックツリーと言われる理由はこの3つの要素について、一つの原因からそれがもとになる次の原因を導き出していくというツリー型の表記をしていくことが特徴になっているからです。

もともと日本人は論理的な思考があまり得意ではないとされていることから、ロジックツリーという可視化作業を行うことにより自然と物事の原因と結果を紐づけて考えることができるようになっていきます。

作るうえでのポイント

ロジックツリーを作成するためにはまず大きな原因を一つ掲げ、そこからその原因となるものを複数の項目に分けていくようにするのがポイントです。

例えば現在直面している問題が「売上低下」である場合、その原因として考えられるのが「購入数の減少」と「客単価の低下」という2つの項目です。

そこで「購入数の減少」の原因は「来店客全体の減少」と「買上げ率の低下」というふうにまた分割して考えることができますので、そのようにして一つの問題に対して複数の原因がないかという考えで進めていくようにします。

書き方としては左から右に向かって書いていくようにし、他の項目と形が崩れないようにきれいに記載してまとめることが重要です。
ロジックツリーを作成する段階では余計な理屈などを書き込まないようにするところもポイントで、まずはできるだけ端的に現状を把握するということに絞り込んで行うようにしてください。